早ければ早いほど良い?認知症を早期に発見するためには

症状が改善する認知症もある

どんな病気もかかりたくないものですが、特に自分自身や家族がかかりたくない、かかってほしくないと多くの人が願うのが慢性的な病気の1つである認知症です。 認知症は単なる物忘れとは違い、日常の生活に大きな支障をきたす可能性のある病気ですが現実は根本的な治療方法はまだ発見されていません。 しかし家族のだれかが認知症となった場合、正直本人もその周囲も大きく戸惑います。 今までの生活が一変してしまうという方も少なくありません。 今まで打ち込めていた仕事も介護のため離職せざるを得なくなる場合もあります。 認知症になった場合、本人もとても大変ですがそれを支える家族も精神的な負担、肉体的な不安、経済的な負担など様々な問題に直面していかなければならないのです。 また、認知症というのは必ずしも高齢者がかかりやすいというわけではなく、早い人で30代〜40代でかかる病気でもあります。 根本的な治療というのは発見されてはいませんが、現代の医療は進化してきています。 認知症は他の病気と同様できるだけ早く発見し、早く治療を開始すれば通常とあまり変わらない生活を長く続けることが出来るほか、薬で進行を遅らせることも可能です。 また、症状によっては症状が改善する認知症もあります。 甲状腺ホルモンの異常からきている認知症などという場合は内科的な治療で治る場合もありますし、脳腫瘍や水頭症・硬膜下血腫などの場合適切な処置をすると認知機能が劇的に回復する場合もあります。 また適切ではない薬の使用で認知機能に悪影響を及ぼしていた場合、薬を替えたら認知症のような症状は無くなったという方もいます。 ただし、こういった回復できるはずの認知症というのを知らずの放置してしまい、長期間が過ぎてしまうと可能であった回復が出来なくなってしまう事もあるのです。 おかしいなと思ったら少しでも早く病気として目を向け、何事も無かったらそれでよしとしてできるだけ早く医療機関に受診するのが適切です。

認知症を早期発見するためには必ず専門の医療機関を利用する

認知症を早期発見するためには医者選びというのも重要です。 認知症の早期発見というのは早ければ早いほど実は大変難しいもの。 出来れば認知症外来など専門的なところで徹底した審査を行うことが重要です。 専門的な診断というのはMRIやCTや心理検査、他の病気が原因となっている場合が無いかといった検査などが行われます。 早期発見につなげるには家族は診断の際必ず付き添うことが大切です。 今の状態が日常生活にどのような支障をきたしているのか、異変はいつごろから始まったのか、異変に気付いてから症状は変化しているか、今までどのような病気をしているかなどを医師に聞かれた場合スムーズに応えられるようにメモをしていきましょう。

早期発見につながる目安とは?

認知症につなげるにはなんだか今までよりちょっと違うな・・という異変を見逃さないことが大切。 家族に認知症が疑われるような行動を感じたら医学的な診断基準とは違いますが公益社団法人である認知症の人と家族の会が家族の会の会員である家族の方からまとめた早期発見の目安をチェックし、その中でいくつか当てはまるものがあればできるだけ早く専門医の診断を受けるのがおすすめです。 医師の診断結果で認知症では無いということがわかれば安心となりますし、認知症と診断されればはっきりと受け入れることが出来、早め早めの適切な対処をすることが出来ます。

  • 今話をした電話の相手の名前が思い出せない
  • 何度も同じことを言う・何度も同じことを聞く
  • 自分でものをすぐにしまい忘れ、無いと探す
  • 人に自分の通帳やお財布が家族や知人に盗まれたなどという
  • 計算や片付け、料理、車の運転などでミスが多い
  • いつもの道でも迷うことがあり、家に帰るのが困難になる
  • 約束していた日にちを忘れる、約束の場所を間違える
  • 怒りっぽくなってきた
  • かたくなに頑固になり、融通が利かず、周囲への配慮が出来ない
  • 1人を嫌がる、怖がる、寂しがる
  • 買い出の際には荷物が気になり何度も調べる
  • 本人自身が自ら最近頭がおかしい、変にあったと口にする
  • 身だしなみあまり気にしなくなる
  • 好きな事に興味を示さなくなる
  • ふさぎこむことが多くなり、面倒臭い、億劫がる

匂いも認知症早期発見につながる

最近の研究結果では認知症かどうかを早期発見するための目安として匂いが大変重要なポイントとなるのがわかってきています。 認知症の最初の症状としてあらわれるのが嗅覚障害。 記憶障害よりも先に嗅覚が低下し始めると言われています。 嗅覚というのは脳と関係あるの?と不思議に思うか方も多いと思いますが、嗅覚というのは実は直接脳とつながっています。 大好きだった食べ物屋さんを通り、お店からの出る匂いを嗅いだら急に昔の楽しかった思い出などがよみがえることはありませんか? 匂いで刺激を受けると記憶を司る役割を果たしている海馬という中枢器官が過去の場面を思い出すと言われています。 しかし認知症になると脳の外側の嗅覚に大きくかかわっている嗅内皮質が冒され、記憶を司る海馬が委縮し始め、記憶障害があらわれます。 健常者の方と認知症にかかった方の匂いの実験データをみると明らかに正答率が認知症にかかった方の方が低いという結果が出ているのです。 最近大好きなガーデニングをしているけどお花の匂いがわからない、食べ物の匂いをあまり感じることが出来ず何を食べても美味しくない、食欲が減る、大好きなコーヒーを飲んでも香りが良いはずなのにわからない、といった症状が風邪や花粉症などの自覚がなく起こった場合は早めに病院に相談し、匂いのチェックをしてもらいましょう。

その他の認知症の前兆かもしれない症状

認知症になると2つのことを同時に行うという動作が困難になっていきます。 料理上手だった方が料理の手順がわからなくなり、切りながらお湯を沸かし、煮物料理をしながら炒めものを行うといった同時に物事を行うことが出来なくなってきたら注意が必要です。 出来上がった料理も今までと比較すると切り方が雑・料理の数が減る、作業時間が長くなる、味付けが変わっているという変化があった場合は認知症の前兆である可能性があります。 また電話をしながらメモを書く、人と会話をしながら手作業をするといったことができなくなる、どちらかが全くおろそかになるといった症状があらわれたら認知症の疑いがあります。 認知症になると複雑なことが理解できなくなってきます。 映画などを見ていても複雑な話の場面が多くなると途中で内容がわからなくなってしまうためつまらなくなってしまい、徐々に映画やテレビなどにも興味がなくなってきます。 人との会話をしていても数字の話や専門用語が出てくると聞いているだけで億劫になり、ついていく気力もなくなります。 段々と人との会話が少なくなり、人と接するのが億劫になってきた場合は認知症の前兆である可能性があります。 買い物に行くと何度も同じものを買ってしまい、家に帰ると同じものがいくつもある、 お金を出すときに小銭のだし方がわからなくなり、お札ばかり出すためお財布が小銭で一杯になっている場合は注意が必要です。 体重の急激な減少にも要注意。うっかり物忘れが多くなったと同時になんだか体重も落ちているという場合は認知症の前兆である可能性があります。 また、今まで良く眠れていた方が眠れなくなる、睡眠のサイクルが乱れてくるといった場合も注意が必要。 夜なかなか眠れないということが続く場合は認知症の前兆の可能性があります。 これらを総合し、当てはまることが多ければできるだけ早く専門医に受診をすること。 認知症は何度も言いますができるだけ早期発見できることが大切。 今までに違う変化・サインを見逃さないようにしましょう。


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